(ここにタイトルを記入)

スト担は楽しい

一緒に昇れないから「降りる」んだ


今は大好きだから。今は大好きでいることが楽しくて仕方ないから、ずっとそうだったから、そんな時は到底来ないと思ってたのに、それは意外と早く訪れて、しかも案外すんなりと受け入れている自分がいる。
あぁ、担降りってこういうものなんだな。辞めどきってきっと今なんだろうな。



2年半。CD買うこと考えたら3年とちょっとくらい。それが私が樹くんの担当をしていた期間。ジャニオタという大きな括りで見たらたったのそれだけは短い方だと思うし、私自身もずっと新規のままだったと思ってる。でも、ハタチそこそこの小娘がジャニーズJr.の樹くんにハマって彼を中心に生活を送っていた約3年は、私にとっては密な時間だったことは確かだ。

 


ゆるヲタではなかった。


最初の方こそ席にこだわりはなかったが、それでも行ける現場には全て行った。都内のライブは全ステが基本、舞台も3週間上演される同じ公演を15回は観た。


樹くんはわかりやすいファンサこそしてくれないし、私も恥ずかしさが勝ってカンペなど到底持てない性分だったので名前うちわとペンライトを青く光らせていただけだったけれど、それでも視界に入る場所にいればいいタイミングで目を合わせてくれたり、納得するかのように小刻みに頷いてくれた。素っ気ないようで私にしかわからない瞬間をくれることは、これ以上ない高揚感と、ひどい優越感を私にくれた。
そうした感情は私にさらに多大な時間とお金を浪費させることを後押しし、気付いたら私は1枚のチケットにだいたいの社会人の月収を優に超える額を出すようなオタクになっていた。


それでも、そうしていることが楽しかった。
少しでも近くで、出来ることなら視界に入る席で樹くんを見たいし、見てもらえる可能性があるからには前よりも可愛い私で、隣の人より可愛い私でいたい。自分で言うのも何だがきっとこの2年半の間で私はすごく垢抜けたし、可愛くありたいという願望も強くなった。それも根源を辿れば、樹くんに見てもらいたいから、他の同担より素敵でありたいから、私が樹担だからだった。



アイドルオタクは後に何も残らない。


そう言われることも多いだろう。
確かにそうかもしれない。この3年間で樹くんに費やしたお金を、時間を、例えば海外旅行や恋人や、もっと他の“後に残る”何かに使っていれば良かったのかもしれない。でも、じゃあ、私の費やした少なくはないお金や時間は、振り返れば何にもなっていないのだろうか?

少なくとも私は樹くんのオタクになって、ライブがなければ足を踏み入れなかったような土地に行くことが出来たし、前述のように(あくまで外見的な意味合いでだが)自分磨きをしたいとも強く思うようになった。普通に大学生をしていれば知り合えなかったような、様々な職業の、様々な出身地の、心からの本音で語り合える素敵な人たちにも出会えた。

何より樹くんは私に、誰かを本気で応援して、本気で好きになって、自分以外の誰かのために時間を、お金を使うことが無駄じゃないことを教えてくれた。


もっと他に本気で向き合うべきことや後々実になる時間とお金の使い道はたくさんあるし、馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれないけれど、今までずっと何に対しても中途半端だった私が「中途半端でいたくない」と思えた初めての存在が樹くんだった。


はたから見ればくだらないし、くだらないのに重いけれど、樹くんのオタクでいた2年半の間の私にはそれまでの私よりも圧倒的に「働く理由」があったし、「日々の楽しみ」があった。


この間、バイト先の店長に「何かに熱中している人はそれだけでもう強みがあるし、見ていても芯がしっかりしてるなって思うんだよね」って言われた。

そうだと思うし、私も確かに「そう」だったと思う。
胸を張って好きだと言える何かがあることは、意志が弱い私にとって数少ない、曲がることのない芯だった。




私は樹くんのオタクを辞めるけれど、樹くんの魅力は何ひとつとして減っていない。これは、どんどん新しい魅力を身につけて、上へ、前へ、その先へ進んでいく樹くんと同じペースで歩む力がなかった私の問題だ。デビューという看板をついにその手で打ち立てて、さらなる高みへと凄まじいスピードで駆け昇っていく樹くんと一緒に昇ることが出来なかった。出来ないと思ってしまった。私の心は、脚は、気付けばEXシアターや日生劇場で留まりたかったと、昇りたくないと望んでいた。そんな感情が樹担の私にふさわしくないことは私が一番よく分かっていた。


だから降りるんだ。



でも、上手くまとめられないけれど、オタクを辞めようと心に区切りをつけている今でも、樹くんを好きでいた時間も樹くんに費やした時間もお金も無駄だったとは1ミクロンも思っていない。だって過去の楽しかった思い出は何にも代えられないし、思い出してもめちゃくちゃ楽しかったしめちゃくちゃ好きだったもんな。




2016年秋の私へ
少プレの録画しようとして間違えて毎週録画設定にしてくれてありがとう。おかげで気付いたらレコーダーに2週間分の少クラがありました。うわ間違えたってすぐに消さずにおもむろに再生した私もありがとう。オタクの好奇心最高だな。あと2015年からドル誌の解体1回もせずに全部残してた私の惰性もありがとう。


2017年の私へ
Jr.担って怖いかなと思いながらもアカウント作ってくれてありがとう。あの時なんとなくでフォローした人たち、大正解だよ。見る目あるね。センスの塊かよ。Jr.担としての初めての夏、ハードの極みだったけど体力もってくれてありがとう。最初で最後のEXめちゃくちゃ楽しかったね。今でも言うけどあの時のブレイブソウルが他のどの時よりブチ上がってたしクソ楽しかったから、恥とか知らんわって毎回本気で拳突き上げてて本当に良かったと思うよ。おかげでブレイブソウルに悔いはないよ。2017年の8月、1〜3日も4日も8日も絶対忘れられないな。たぶん一生で1番カロリー消費してたくさん声出してたくさん泣いた8日間だった。日生、アホみたいに行ったね。思い返してもちょっとアホだったと思う。ナイスアホ。湾岸、情報解禁からライブ当日までずっと訳わかんなかったね。クロークという名のゴミ袋があることを初めて知りました。孫が出来たら話します。


2018年の私へ
城ホでアホほど干されて担降り決意したけど、プレ担降りでやっぱり好きだって確信したね。あの時は何があっても樹担やめられる気がしねぇなって夜行バスで噛み締めてたよね。YouTubeも初めてインストールしたね。どうなることか全然わからなかったし、「ジャニーズJr.」のブランド化が進み続けることへの拭いきれない不安は確かにずっとどこかにあったけど、それでもSixTONESは最高にかっこよくておもしろくて、応援しない選択肢なんかないってずっと好きでいてくれてありがとう。ロングシフト7連勤からの横アリ、初めてのアリーナ単独公演、最高だったこと以外全然なんにも覚えてないけどめちゃくちゃ楽しかったね。夏は毎日水道橋にいたね。やっぱりアホ。秋も変わらずアホだったね。褒められた話じゃ決してないけど、あの時“大道芸人”と“お姉さん”になるために、あの椅子に座るために頑張ったこと、私は今でも良かったと思ってるよ。何十年後になっても私が死んだら半券とお花は棺桶に入れて欲しい。冬はYTFFで喉殺したの死ぬほど楽しかったよ。樹くんがMCでサラッと「インザストーム」って言った時の隣にいた京本担(たぶん三度の飯よりインザストームが好き)の「ウ゛ォ゛ェ゛ェ゛ェ゛ァ゛!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!!?!?」って爆声、今でも鮮明に思い出せます。単番で入るか結構迷ってたけど、やっぱり連番してたからこそあれだけ盛り上がれたんだと思う。2人で行けて良かった。この1年もめちゃくちゃ楽しかったね。駆け抜けてくれてありがとう。


2019年の私へ
今日まであっという間だったね。一緒にチケ業務してツアーのほとんど全部を連番出来る友達が出来て、大満足とは言えなかったかもしれないけど駆け抜けたアリーナツアーめちゃくちゃ楽しかったよ。あと今だから言うけど表紙のan○nに数万円使ったおかげで家に本屋より在庫抱えてて未だにめちゃくちゃ場所取ってるから配れる友達がいた方がよかったと思う。夏はドームしかなくて現場がない間にどんどん気持ちが落ち着いてしまって、デビュー発表をこの目でこの耳で聞いて、言いたかった「おめでとう」がすんなり言えなくて2人で泣きながら座り込んだね。胸張って大好きって言えるままでデビューCDが買えないこと、私のせいだし私が自分でそうなっただけで他の誰のせいでもないけど、どうしようもなく複雑だね。ホールツアー、何も考えずに楽しもうね。私は絶対じゅりちゃんが好きだよ!





カメラロールも雑誌もHDDも全然整理出来る気がしない!!!!なぜなら見返してもすべてわかりみが深いかっこかわいいじゅりちゃんばかりだから!!!!


超好きじゃね?わかる(2017年夏)



嫌いになんてなれないし、なんなら死ぬまでにあと何回でも「やっぱり私じゅりちゃんのこと大好きやんけ」って思わせてくれるのがじゅりちゃんだろうなってずっと最高のアイドルだって思ってるよ。だって私が好きになった人だから。



ジャニオタをすることが担当と並行して階段を上っていくような歩みの歴史だとしたら、私は歩みを止めた段階だな。“降り”られてはいないのかもしれない。



 


じゅりちゃ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!好きにならせてくれてありがとう!!!!!!超楽しかった!!!!!!!じゅりちゃんを好きになった私はマジで天才だと思うよ!!!!!!顔が!!!!良い!!!!!!!!!!!!これからテレビでSixTONES見るたびにちょっと鼻にかけて自慢しちゃうかもしれないけどそれは許してね!!!!!!!!!!(おい)

 

あと私と仲良くしてくれた最高スト担のみんな!!!オシャレで綺麗でかわいくて美人で全員もれなく頭がキレておもしろくて
最高!!!!!!!!!マジで好きな女たち!!!!!!!!!!!

これを読んでる知らない人へ!お世辞かと思うじゃん!!!


(キレんな)

最高な男を観に行くと最高な女たちに無銭で会えるのがスト現場です楽しい!!!!!

 

まだ見ぬこれから樹くんをSixTONESを好きになるたくさんの人へ!見る目ある!天才です!!!!!!SixTONESは最高で最強だから(だからといってオタクが最高で最強な訳ではないからSixTONESの魅力に胡座をかかずに真摯に生きようね!)(急な真面目)あなたはこれから生きるのが楽しくなります!(占い師?)





 

最後に!



デビューCDオリコン1位おめでとうって絶対言うからな!!!!!!!!!!!!